1955年秋田県生まれ。東京綜合写真専門学校在学中にトラック野郎カレンダー「走る街道美学」を制作発表。1979年、「ウィーン・インターナチョナーレ・ビエンナーレ」に招聘を受けた彫甚師に随行し、写真を展示する。その後写真家・石元泰博に師事し、1981年日本橋・小西六ギャラリーで刺青写真展「藍像1」開催
須藤 昌人 Masato Sudo
Profile
1955年 12月
秋田県山本郡八峰町に生まれる。
1974年 3月
秋田県能代高等学校を卒業。
1976年 10月
東京綜合写真専門学校在学中、トラック野郎カレンダー「走る街道美学」制作
1979年 6月
オーストリア開催される(ウィーン・インターナチョナーレ・ビエンナーレ)招待を受けた彫甚師に 随行し写真を展示する。
1979年 9月
写真家石元泰博の弟子となる。
1981年 4月
東京日本橋、小西六フォトギャラリーで第一回須藤昌人刺青写真展「藍像Ⅰ」を開催。
1982年 4月
「TIME LIFE PHOTOGALLERY YEAR/1982 EDITION」に日本人として初めて表紙を飾り、作品も掲載。他に「Mainichi Daily News」「Frankfurter Allgemeine Magazin(ドイツ)」にも掲載される。フリーカメラマンになる
1983年 11月
東京日本橋、小西六フォトギャラリーで第二回刺青写真展「藍像Ⅱ」を開催
1984年 9月
秋田県能代市文化会館及び秋田市県立美術館で「藍像」展を開催。
1985年 4月
小学館「藍像」出版
1986年 2月
サンディエゴ藍像写真展
1990年 7月
イタリアRIZZOL社「RANSHO」出版
1998年 8月
第三回刺青写真展「藍像Ⅲ」
2004年 7月
筑摩文庫 「藍像」出版
2009年 2月
芸文社 「走る街道美学」出版
経歴
彫師・参代目彫よしの刺青をまとめた写真集
刺青と肉体の持つ静と動、虚と実の世界に取り憑かれ35年以上の長きにわたって、刺青の肉体と向き合ってきた写真家・須藤昌人氏の刺青写真集第二弾。本作は、当代きっての呼び声高い、希代の彫師・参代目彫よし氏の入れ墨を「全身に」纏った20人にも及ぶ人々の写真でまとめた写真集。精緻を極めた彫りの凄さが伝わる写真とともに、戸外に出て、自然のなかでパフォーマンスを繰り広げた写真を組み合わせて、当代きっての彫師の作品世界を十二分に堪能できるようまとめてある。
「やくざ」に結びつく和彫の刺青は今なお肩身が狭く、反社会的なものとして、扱われている側面は確かにある。しかし、精緻な彫りに分け入ってみると、そこに描かれるのは、水滸伝や龍、さらには鯉の滝登りなど、日本や中国伝来の美意識に基づき、さながら肉体に施された彫刻とも言うべき美しさである。
ふだんは市井の生活人として暮らしながら、刺青に取り憑かれ、人生をも変えてしまった全身刺青の人々と向き合い、スタジオで、また、戸外で撮影した須藤氏の写真による、日本独自の美意識を伝える一冊。
(文章は小学館HPから引用)
写真集
1985年 『藍像』(小学館)
1990年 『RANSHO』(イタリアRIZZO社)
2004年 文庫版『藍像』(筑摩書房)
2009年 走る街道美学(玄文社)
2015年 『藍像』(小学館)